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フィクションです

おすすめの絵本【1】

私の好きな絵本を紹介するシリーズです。ここで紹介するのはあくまでも私が好きな絵本になるので、おすすめといっても、小さなお子さんよりは大人の方に向けたものかもしれません。

 

1. おおきな木 

少年のことが大好きな木。日々、少年は木と遊び、そして成長する。大人になった少年が木と遊ぶことは無くなり、少年が必要とするものを木は与え続ける。無償の愛。
: 自身にとっての少年や木にあたる存在がいる人の人生は豊かだと思います。
 

 

2. むぎわらぼうし

夏に買ってもらった麦わら帽子を、秋になっても手放せない女の子。麦わら帽子を深く深く被ると、帽子の中にはありありと輝いた夏が入っていた。
: 夏の終わりの寂しさと秋の始まりを感じさせるお話です。挿絵も相まって爽やかでとても良い。

 

3. 海のアトリエ

海のアトリエで暮らす絵描きのお姉さんと過ごした一週間の思い出。絵を描いたり、不思議な体操をしたり、二人で海を見たり、心が満たされる時間。
: 子供の頃、身近にこんな大人がいてくれたら、どんなに救われたかと思います。

 

4. かないくん

小学生の頃に死んだ級友を題材に、老いた祖父は絵本を描く。死とは何なのか、どう捉えればいいのか、大人になっても分からない。生の終わり、死の始まり。
: どの世代が読んでも良いと思います。死について、自分もどう向き合えば良いのか、つい考えてしまいます。
 

 

5. チョコレートをたべた さかな

水の中を気ままに泳ぐ魚。だけどある日、少年が落としたチョコレートの欠片を食べてしまい、それからはチョコレートの虜となる。
: 無限ループなのか輪廻転生なのか。絵がとても可愛いのにゾワっとする不思議な話です。

 

6. ぼくのたび

小さな町の小さなホテルを営んでいる「ぼく」。毎日世界中から来るお客さんの話を聞き、自身も遠くの町へ旅立つことを夢見る。
: 人目を気にせず外に出ることが憧れだった学生時代を思い出します。旅に出たい衝動。

 

7. ルリユールおじさん

愛用の植物図鑑を壊してしまった少女。本を直してもらいにルリユール (製本職人)のおじさんの元へ訪れる。受け継がれる歴史。そして繋がれる未来。
: いせひでこさんの水彩画がとても素晴しい、素朴で暖かな物語です。

 

8. アライバル

主人公の男は妻と娘を置いて単身で異国へ赴く。異文化に戸惑い、言葉も通じない中、主人公は住居に友人、仕事を経て少しずつ居場所を異国の中に作っていく。
: 絵が上手すぎてもはや画集です。ファンタジックな世界のリアルな現実。

 

9. りんごかもしれない

少年がりんごを見る。そして想像する。これはりんごじゃないかもしれない。育てたら大きな家になるのかもしれない。宇宙から落ちてきた小さな星なのかもしれない。かもしれない。かもしれない。
: これだけ想像力が豊かなら人生ずっと楽しいかもしれない。

 

10: ラ・タ・タ・タム -ちいさな機関車のふしぎな物語-

チッポケ・マチアスが自分用に作った小さく真っ白な機関車。一度は他人の手に渡ってしまうが、機関車は脱走して自身の生みの親であるマチアスを探す旅に出る。
: 絵が幻想的でどこか退廃的な、仄暗い感じが好きです。

 

【2】おすすめの絵本【2】 - ALRECO