ALRECO

フィクションです

夏のお寺めぐり日記

6/30

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夏越の祓ということで水無月を食べた。母は水無月が大好きだけど、私は粒あんがそんなにだから、普通。でも、母が「幸栄堂の水無月が京都で一番美味しい」と色々食べ比べた訳でも無いのにそう言い張るので、ほんとに〜?と思い、私は口コミを色々と調べて仙太郎の水無月を買ってきた。母はもちろん幸栄堂の水無月を買ってきたので、一緒に食べ比べることに。結果、仙太郎はういろうがもちもちとした弾力で食べ応えがあったが、それに比べて幸栄堂のういろうは柔らかく、これはこれでパクパクといけそうな食べやすさがあった。結局、好みによるのだろう。引き続き、来年も色々と食べ比べようと思う。

 

7/10

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西国三十三所のひとつ、善峯寺に行ってきた。車が無いと行けないような山奥にあり、山門が舞茸みたいで良かった。うだるような暑さ。紫陽花の見頃は過ぎていたが、まだぎりぎり咲いていて沢山見ることができた。あとは日本一の松と言われている遊龍松。家の松もこのくらい大きくなってほしい。歩いているとルリボシカミキリを見かけた。子供の頃に図鑑でよく見たので珍しさを感じずスルーしてしまったが、普段見かけない虫ではあるので写真に撮っておけば良かった。よく見るとゴキブリみたいでちょっとキモかったけど。小さな滝のところではモリアオガエルの卵を見つけた。あとは適当に撮った蛾が後で調べるとミドリリンガというやつだったことくらい。山は生き物がいっぱいいて楽しい。

 

7/17

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西国三十三所のひとつ、興福寺に行ってきた。鹿の国、奈良。かんかん照りの暑さの中、鹿はどうやって生きているのだろうか。興福寺は国宝館の展示がかなり面白かった。特に天燈鬼と龍燈鬼、迦楼羅像は気に入った。仏教を勉強してからまた訪れたい。帰りにブライトンティールームでお茶にした。セイロンのアイスティーを選んだが、スコーンを食べるならアッサムのミルクティーでも良かった。私はスコーンをミルクティーと一緒にキメるのが最高に好きだ。街の商店街では眠たそうなコールダックを見かけた。Kちゃんという有名なアヒルらしい。長生きしろよな。

 

8/13

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西国三十三所のひとつ、上醍醐寺に行ってきた。今更だが、母と一緒に西国三十三所巡りをしている。月に2箇所ほど行けたら良いという話になり、それを実行している訳だ。そうでなければ、こんなクソ暑い中で外に出る筈が無い。醍醐寺の中は木陰が多く、風が吹き抜けていた。こう書くと涼しいように聞こえるが、暑いものは暑いのであった。境内ではセミが沢山鳴いていた。朦朧と歩いていたので、感想がそれくらいしかない。今日から世間はお盆で、家に帰ると母が白玉粉で迎え団子を作っていた。母の作った白玉団子は、失敗して幽霊みたいにみょんと伸びていた。

 

8/21

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西国三十三所のひとつ、穴太寺に行ってきた。穴太と書いて「あなお」と読む。京都の亀岡に所在している。境内はすっきりとした感じでお寺の人達も感じが良く、母がとても気に入っていた。ここのお寺には「なで仏」として親しまれている等身大の涅槃仏があり、尊像を撫でた箇所と同じ箇所の病気が治るという謂れがある。私も「ボケませんように」としこたまお釈迦様の頭を撫でてきた。切実。色んな人に撫でられ過ぎて涅槃像はピカピカになっていた。帰りに近くのいちご農家のジェラートGocciaさんへ寄った。写真はいちごフロート。うめ!